ミドリゾウリムシの共生クロレラはペリアルガル (PV)膜と呼ばれる宿主の食胞(DV)膜由来の膜に包まれて宿主リソソーム融合の阻害と宿主細胞表層直下に接着している。細胞内共生の再誘導は宿主DVを経由して行われ、この研究で次のことを明らかにした。(1)クロレラは宿主と混合前の光合成活動に依存してDV内のリソソーム酵素耐性を得る、(2)DV膜の出芽はダイナソアで阻害される、(3)出芽したクロレラを包む膜は出芽後15分以内にPV膜に分化する、(4)PV膜は宿主細胞表層直下のミトコンドリアの外膜と接着する、(5)DV膜とPV膜それぞれに特異的なモノクローナル抗体が得られる。
|