研究課題/領域番号 |
22370084
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大橋 順 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80301141)
|
研究分担者 |
木村 亮介 琉球大学, 亜熱帯島嶼科学超域研究推進機構, 特命准教授 (00453712)
西田 奈央 国立国際医療研究センター, 肝炎免疫研究センター, 上級研究員 (50456109)
中山 一大 自治医科大学, 医学部, 助教 (90433581)
|
キーワード | オセアニア / 肥満 / 多型 / 倹約遺伝子仮説 |
研究概要 |
(1)進化遺伝学的解析手法の開発と、関連解析候補SNPの絞り込み HUGO Pan-Asian SNP Consortiumによって得られたアジア人集団の個体遺伝子型データと、我々のオセアニア人集団の個体遺伝子型データ(800名)に対し、連鎖不平衡にあるSNPについてはその代表値を選び出しながら、肥満・脂質代謝・糖代謝との関連が想起される遺伝子の中で、アジア人集団とオセアニア人集団間において、顕著に分化している遺伝子(SNP)を探索した。 (2)SNPタイピング オセアニア集団約800検体について、TaqManアッセイおよびDigiTag2アッセイを用いて、(1)よりえられた候補SNPのタイピングを施行した。 (3)肥満・脂質代謝・糖代謝との関連解析 (2)によってタイピングされたSNPについて、オセアニア人集団を対象に重回帰分析、ロジスティック回帰分析、共分散分析などを用いて、肥満・脂質代謝・糖代謝との関連解析を行った。 (4)絞り込まれたSNPの周辺SNPのタイピング (3)において、有意な関連がみられたSNPの周辺に存在するタグSNPのタイピングを行った。現在は全体の5割程度が終了している。 (5)アジア人集団を対象にしだ関連解析 (4)で、肥満・脂質代謝・糖代謝との関連が検出された8個のSNPについて、日本人集団(600名)、およびモンゴル人集団(950名)において、関連解析を行い、関連の再現性を確認した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
絞り込んだ候補SNP周辺の再配列解析を除いてほぼ計画通りに実行できたため。
|
今後の研究の推進方策 |
肥満との有意な関連が見いだされたADRB2多型の機能解析を進めるとともに、ADRB2分子が働くパスウェイ上の遺伝子についても関連解析を行う。
|