研究課題/領域番号 |
22380006
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
奥本 裕 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (90152438)
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研究分担者 |
築山 拓司 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (00423004)
齊藤 大樹 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (10536238)
寺石 政義 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (80378819)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | イネ / 転移因子 / ストレス耐性 / ゲノム改変 |
研究概要 |
イネトランスポゾンmPingによる遺伝子発現の改変機構の詳細を明らかにすることは、mPingによる遺伝子の発現ネットワーク改変を知る上で重要である。これまでの研究において、mPing配列をシス因子データベースで検索したところ、mPing上には、ストレス応答性シス因子を含め、90個を超えるシス因子が検出されている。また、mPingは近傍遺伝子に塩および低温応答性を付与することが明らかになっている。よって、塩および低温条件下では、塩および低温応答性の転写因子がmPing上のシス因子を結合し発現を促進していると考えられる。そこで、本年度は、酵母ハイブリッド法によりmPingに結合する塩応答性の転写因子の同定を試みた。塩(150mM NaCl、24時間)を処理したイネの幼苗からRNAを抽出し、スクリーニング用のpreyライブラリーを作成した。bait配列にはmPingのforward方向の配列を用い、酵母ワンハイブリッドを行った。42万個のコロニーをスクリーニングしたて得られた、96個の陽性コロニーをシーケンスした。その結果、塩条件下でmPingと結合する57個の候補遺伝子が得られた。これらのうち、転写因子をコードしている遺伝子はORR1およびCAF1であった。ORR1およびCAF1の発現量をリアルタイムPCR法で解析したところ、両遺伝子は、通常条件下に比べ、塩条件下において発現量が増加していた。ORR1およびCAF1の全長配列をprey配列とし、再度酵母ワンハイブリッドをおこなったところ、ORR1の全長を導入したコロニーにおいてmPingとORR1の相互作用が確認された。よって、塩条件下におけるmPingのプロモーター活性には、ORR1が関与していると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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