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2012 年度 実績報告書

ダイコンの雄性不稔・稔性回復システムの分子機構とその多様性形成メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22380008
研究機関京都産業大学

研究代表者

寺地 徹  京都産業大学, 総合生命科学部, 教授 (90202192)

研究分担者 山岸 博  京都産業大学, 総合生命科学部, 教授 (10210345)
黒坂 光  京都産業大学, 総合生命科学部, 教授 (90186536)
高橋 亮  京都産業大学, 総合生命科学部, 助教 (50342811)
中村 崇裕  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10464398)
三宅 恵子(村山恵子)  岐阜大学, 男女共同参画推進室, 准教授 (40404058)
肥塚 信也  玉川大学, 農学部, 教授 (30433866)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードハマダイコン / 雄性不稔 / オグラ型 / コセナ型 / ミトコンドリア / orf125 / 稔性回復遺伝子
研究概要

本研究は、ダイコンの雄性不稔と稔性回復の分子機構を最新の分子生物学的方法で明らかにするとともに、ミトコンドリアの雄性不稔遺伝子と核の稔性回復遺伝子(Rf遺伝子)の多様性が産み出される原因をDNAの塩基配列レベルで明らかにすることを目的とする。本年度の研究実績は以下の通りである。
平成24年の開花シーズン(3月中旬~7月初旬)に、宮崎県、鹿児島県、和歌山県、沖縄県、福井県、神奈川県、三重県、愛知県、石川県、高知県、徳島県、香川県、青森県、秋田県、および北海道にてハマダイコンの調査を行い、現地で実際に雄性不稔を示している個体を多数(84個体)採取した。これらの個体からDNAを単離し、PCR法によりミトコンドリアゲノムのタイプを調査したところ、すべてオグラ型と判定され、新規雄性不稔細胞質は発見できなかった。
また、上記雄性不稔個体とともに現地で採取した、ハマダイコンの可稔490個体のミトコンドリアゲノムも合わせて調査したところ、385個体がオグラ型、22個体がコセナ型と判定され、正常型細胞質を持つものは83個体のみであった。このことから、日本のハマダイコンには、オグラ型/コセナ型雄性不稔細胞質が高頻度に存在する一方、核には雄性不稔の発現を抑制する何らかの稔性回復遺伝子が広く分布していることがわかった。
コセナ型雄性不稔の原因遺伝子であるミトコンドリアのorf125遺伝子の多型をシークエンシングにより調べたところ、三重県の1個体に、東北地方を中心に日本で広く観察されるオリジナルorf125配列と比べ1つのSNPが観察された。三重県のハマダイコンの集団には、同じSNPを有するオグラ型も存在したことから、オグラ型orf138遺伝子からコセナ型orf125遺伝子を生じる欠失変異は日本各地で多元的に生じていることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A complete mitochondrial genome sequence of Ogura-type male-sterile cytoplasm and its comparative analysis with that of normal cytoplasm in radish (Raphanus sativus L.).2012

    • 著者名/発表者名
      Yoshiyuki Tanaka
    • 雑誌名

      BMC Genomics

      巻: 13 ページ: 352

    • DOI

      doi:10.1186/1471-2164-13-352

    • 査読あり
  • [学会発表] オグラ型雄性不稔ダイコンの稔性回復に関わるRft遺伝子座の構造解析2013

    • 著者名/発表者名
      安本景太、高木宏樹、寺内良平、寺地徹、山岸博
    • 学会等名
      日本育種学会第123回講演会
    • 発表場所
      東京農業大学
    • 年月日
      2013-03-27
  • [学会発表] ダイコンのミトコンドリアゲノムの多様性とミトコンドリアと相互作用する核遺伝子の進化2012

    • 著者名/発表者名
      寺地徹
    • 学会等名
      日本育種学会第122回講演会
    • 発表場所
      京都産業大学
    • 年月日
      2012-09-14

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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