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2010 年度 実績報告書

遺伝子探索を効率化するデジタル遺伝子発現QTL解析法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22380009
研究機関信州大学

研究代表者

松村 英生  信州大学, ヒト環境科学研究支援センター, 准教授 (40390885)

キーワードデジタル遺伝子発現解析 / 次世代DNAシークエンサー / 遺伝子発現QTL / イネ / Recombinant Inbred Line
研究概要

遣伝子発現QTL解析のベースとなる多検体のデジタル遺伝子発現解析法(ハイスループットSuper SAGE法)を確立し(Matsumura et al.,Plos ONE)、イネ品種「蒙古稲」(日本型)と「C8005」(インド型)を両親としたRILs(Reeombinant Imbred Lines)の幼苗の発現解析試料調整法の確立を行った。96ウェルプレートもしくは8連PCRチューブ内で酵素反応等を行い、DNA精製は磁気ビーズを用いるプロトコールを確立している。またこれら多系統のRILsの遺伝子型タイピングについてゲノムDM断片からタグを調整して大規模シークエンス解析から多型を網羅的に解析する方法(ゲノムタグ解析法)を試みた。親品種を含む96試料のDNAからタグを抽出し、96種類の試料識別配列を持つアダプターに結合させて同時にシークエンス解析(イルミナ社ゲノムアナライザー)を行った。その結果、全ての試料について50万タグ以上のデータを得ることができ、RILs各系統での数千箇所の多型の遺伝子型をタイピングできた。これらのRILsにおけるSuper SAGEによる発現解析データと網羅的なジェノタイピングデータを組み合わせて遺伝子発現QTL領域の同定を試みる。
これらの技術により96試料でもインデックス配列を利用することで同時にシークエンス解析が可能であることを示しており、試料当たりの解析単価、解析効率を大幅に改善する方法である。タグの抽出、インデックス配列によるデータの仕分けは市販のゲノム配列解析ソフトウェアを利用して行うことが可能である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] High-throughput SuperSAGE for digital gene expression analysis of mul tiple samples using next generation sequencing.2010

    • 著者名/発表者名
      松村英生
    • 雑誌名

      Plos ONE

      巻: 5

    • 査読あり
  • [雑誌論文] High-Throughput SuperSAGE2010

    • 著者名/発表者名
      松村英生
    • 雑誌名

      Method in Molecular Biology

      巻: 687 ページ: 135-146

  • [学会発表] タグ配列による網羅的なゲノム多型の解析2011

    • 著者名/発表者名
      松村英生
    • 学会等名
      日本育種学会平成23年春季大会
    • 発表場所
      横浜市立大学
    • 年月日
      20110329-20110330

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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