耐塩性の高いオオムギ品種OUE812と低い品種OUC613の塩ストレス反応を比較して、耐塩性の生理機構を検討した。その結果、OUE812はOUC613に比較して、短期間の塩ストレス条件では吸水を維持して、そして長期間の塩ストレス条件では葉内のK^+濃度に対するNa^+濃度の比を小さく維持して、地上部の成長速度を高く維持することが分かった。さらに、OUE812はOUC613に比較して、塩ストレス条件でも稔実歩合が高いことによって子実重を大きく維持することが分かった。そして、塩ストレスによる稔実歩合低下に関する量的形質遺伝子座を、Russia6とH.E.S.4の組換え自殖系統群を用いて、4領域推定した。
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