研究課題/領域番号 |
22380018
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菅野 明 東北大学, 生命科学研究科, 准教授 (10260449)
|
研究分担者 |
半田 高 明治大学, 農学部, 教授 (00192708)
三位 正洋 千葉大学, 園芸学研究科, 教授 (30093074)
遊川 知久 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 研究主幹 (50280524)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | シグモルキス / 遺伝子発現 / 形質転換 / 突然変異体 / アグロバクテリウム法 / ゲノム解析 |
研究概要 |
シグモルキスを無菌播種により大量増殖し、花芽・葉・根・PLB(protocorm like body:プロトコーム様体)よりmRNAを抽出した。このサンプルを用いて次世代シークエンサーを用いた解析により、花芽・葉で発現する遺伝子配列の網羅的解析を行った。またシグモルキスに近縁な種を収集した。 シグモルキスの変異体作成に関する実験として、変異源となる炭素イオンビーム照射ならびにEMSの処理条件を検討した。炭素イオンビームでは2~50グレイの強度でPLBに照射後、ホルモンフリーのNDM固形培地に置床し30日後の生存率を観察したところ、10グレイまでは約90%の生存率で50グレイで0%となったことから、10~50グレイ間に適切な強度があると予想された。EMSは0.25%および0.5%水溶液でそれぞれ2時間あるいは4時間の処理を行ったところ、30日後に0.25%ではいずれの処理時間でも20~30%の生存率であったが、0.5%は2時間で20%、4時間で0%の生存率となった。また、これらの処理を行ったPLBからDNAを抽出し、ISSRマーカーによる変異検出を試みたところ、イオンビーム照射ではグレイ数が上昇するのに伴い、変異したバンド数が増加する傾向がみられたことから、本検出法によるDNAレベルでの変異検出が有効であると考えられた。 アグロバクテリウム法を用いた形質転換系の開発については、前年度pEKH2-nosNPTII-UbiGUS-35SHmを用いて得られた形質転換体に関しては現在葉枚数3-4枚程度の植物になっているが、出葉中の若い葉においてのみGUS発現を確認できた。したがって、イネ由来のユビキチンプロモーターはシグモルキスにおいて発現する器官と部位が限定される可能性があることが示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|