研究課題/領域番号 |
22380027
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山内 直樹 山口大学, 農学部, 教授 (60166577)
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研究分担者 |
寺井 弘文 神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 名誉教授 (30110802)
鈴木 康生 神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (30335426)
今堀 義洋 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (40254437)
執行 正義 山口大学, 農学部, 教授 (40314827)
石丸 恵 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (90326281)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 園芸利用学 / 貯蔵技術 / ストレス反応 / 品質保持 |
研究概要 |
本研究の目的は,各種ストレス処理による園芸作物の生理反応について追究し,得られた結果に基づき望ましい収穫後処理方法を確立することである.今年度は,以下について実施した. 1.高温処理:1)ピーマン,コマツナを用い高温処理効果について調べたところ,ピーマンでは45℃1.5時間およびコマツナでは50℃5分の温風処理が貯蔵中のクロロフィル分解抑制に最適であり,この分解にはクロロフィラーゼ,フェオフィチナーゼはあまり関与していないものと推察された.2)昨年度の結果より高温処理(30℃)により特異的に増加した野生ブドウ果実のアントシアニン組成を詳細に調査した.試料は,HPLCにより分離した3つのピーク(高温処理特異的に増加した成分)について,分取後LC/MSにて定性分析を行った.その結果, デルフィニジンの3-モノガラクトシドと3-モノグルコシドは確認できたが,その他は分離・同定できなかった.2.エタノール処理:1)本年度は,マイクロトム(成熟段階)にエタノールパッドによるエタノールの連続処理をおこなったところ,追熟が抑制され,その際のエチレンの生成量が増加することが明らかとなった.さらにエチレン生合成酵素及び追熟関連転写因子の遺伝子発現プロファイルを作成し,エタノールによる追熟制御機構を調べたところ,エチレン感受性がその要因であることが示唆された.3.過酸化水素処理:1)ピーマンを過酸化水素(1~5%)3分間減圧浸漬処理した後,有孔ポリエチレン袋詰とし,暗所20℃下で貯蔵した.ピーマンの一時的な過酸化水素の浸漬処理は,連続気浴処理と同様にアスコルビン酸-グルタチオンサイクルの抗酸化機構を活性化させ,果実中のアスコルビン酸含量が増加し,機能性を高めることがわかった.また,浸漬処理濃度は気浴処理よりも高い2%濃度で酵素活性の促進により効果があった.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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