研究概要 |
1. Xanthomonas属細菌の多くが生産するAvrBs3エフェクターファミリーのうち宿主、役割の異なるAvrXa3, AvrXa10, AvrXa7, Apll共通してピーマンの抵抗性遺伝子RBs3のプロモーター領域に存在するupaBoxに結合する事をゲルシフトアッセイによって明らかにした。これにより、Avrエフェクターとプロモーター領域の結合が第三の因子によって決定される事が示唆された。 2. 上記エフェクター間のキメラ分子を用いて、カンキツにかいよう症状を呈するドメインが34個のアミノ酸を一単位としてタンデムにつながる繰り返し配列部と、C末端領域との双方が必要である事を接種後罹病部の光学顕微鏡による組織学的観察によって明らかにした。 3. Apl1エフェクターが転写レベルあるいは翻訳後にプロセッシングを受ける事を発見した。 4. カンキツのかいよう形成の際、カンキツのテロメレースが必要である事を本遺伝子のジーンサイレンシングコンストラクトを用いて明らかにした。 5. カンキツかいよう形成の際、一部のインドール酢酸合成系の遺伝子が誘導される事を明らかにした。
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