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2012 年度 実績報告書

イネ科植物いもち病菌の病原性に果たすクロマチンリモデリング遺伝子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 22380031
研究機関神戸大学

研究代表者

中屋敷 均  神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (50252804)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードいもち病菌 / クロマチンリモデリング / 病原性
研究概要

本課題研究では、イネ科植物いもち病菌のクロマチンリモデリング遺伝子をRNAiを用いて網羅的に解析する予定であった。しかし、RNAi変異体における遺伝子発現を調査した所、非ターゲット遺伝子における発現抑制が顕著に見られる例が散見されたため、RNAiスクリーニングによる結果を参考に、ターゲッティングによる遺伝子破壊法を併用して研究を進めることとした。RNAiスクリーニングにより、特に有望と推定されたヒストンメチルトランスフェラーゼ遺伝子群を対象として、これまでに7個の遺伝子(MGG_05254 , MGG_01661, MGG_15053, MGG_07393, MGG_02937, MGG_06852, MGG_10842)の破壊株を作製した。これら遺伝子破壊株の病原性を調査した所、MGG_15053破壊株では病原性が大きく低下していることが明らかとなり、またMGG_06852およびMGG_01661破壊株でも有意な病原性の低下が見られた。MGG_15053破壊株では、胞子形成能および付着器形成率も大きく低下していた。この付着器形成欠損は、そのシグナル因子であるcAMPを加えることにより回復したことから、MGG_15053は付着器形成のためのシグナル伝達に何らかの欠損があることが示された。また、ヒストン修飾に対する抗体を用いたウエスタンブロッティング解析から、MGG_15053はH3K4me2の修飾を、MGG_06852は、H3K9me3の修飾を、またMGG_07393はH4K20担っていることが明らかとなった。MGG_15053が担うH3K4me2修飾がいもち病菌の感染過程でどのように変化するかを明らかにする目的で、Chip-Seq解析を行った所、発芽管形成や付着器形成に特異的にH3K4me2修飾を受ける多数の遺伝子を同定することができた

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Appressorium-localized NADPH oxidase B is essential for aggressiveness and pathogenicity in the host-specific, toxin-producing fungus Alternaria alternata Japanese pear pathotype.2013

    • 著者名/発表者名
      Morita Y
    • 雑誌名

      Mol Plant Pathol

      巻: 14. ページ: 365-378

    • DOI

      10.1111/mpp.12013

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cellulases belonging to glycoside hydrolase families 6 and 7 contribute to the virulence of Magnaporthe oryzae.2012

    • 著者名/発表者名
      Van Vu Ba
    • 雑誌名

      Mol Plant Microbe Interact

      巻: 25 ページ: 1135-1141

    • DOI

      10.1094/MPMI-02-12-0043-R

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Molecular cloning of the apoptosis-related calcium-binding protein AsALG-2 in Avena sativa.2012

    • 著者名/発表者名
      Hoat T.X.
    • 雑誌名

      Mol Plant Pathol

      巻: 14 ページ: 222-229

    • DOI

      10.1111/j.1364-3703.2012.00844.x

    • 査読あり
  • [学会発表] ヒストンメチル基転移酵素群はイネ科植物いもち病菌の感染において重要な役割を果たす2013

    • 著者名/発表者名
      Pham Thi Minh Kieu
    • 学会等名
      日本植物病理学会大会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20130327-20130329
  • [学会発表] Histone methyltransferase genes play rles in infection-related morphogenesis of Magnaporthe oryzae2012

    • 著者名/発表者名
      Pham Thi Minh Kieu
    • 学会等名
      日本植物病理学会関西部会
    • 発表場所
      鳥取
    • 年月日
      20120927-20120928
  • [学会発表] Roles of histone lysine methyltransferase in the pathogencicity of Magnaporthe oryzae2012

    • 著者名/発表者名
      Pham Thi Minh Kieu
    • 学会等名
      IS-MPMI
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20120729-20120802
  • [備考] 細胞機能構造学

    • URL

      http://www.ans.kobe-u.ac.jp/jyukensei/e-bio/guide/structure.html

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公開日: 2014-07-24  

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