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2010 年度 実績報告書

リポフェクションによる昆虫個体への簡便な遺伝子導入・遺伝子機能解析技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22380039
研究機関独立行政法人農業生物資源研究所

研究代表者

神村 学  独立行政法人農業生物資源研究所, 制御剤標的遺伝子研究ユニット, 主任研究員 (60370649)

研究分担者 門野 敬子  独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫ゲノム研究・情報解析ユニット, 上級研究員 (40355722)
宮本 和久  独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫・微生物間相互作用研究ユニット, 上級研究員 (10370686)
和田 早苗  独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫・微生物間相互作用研究ユニット, 主任研究員 (50414959)
キーワード遺伝子導入 / リポフェクション / トランスジェニック昆虫
研究概要

リポフェクションは、DNAを脂質との複合体にして無理なく細胞に取り込ませる簡便な遺伝子導入法で、培養細胞に対してよく用いられる。本研究では、(1)リポフェクションにより昆虫個体に様々な遺伝子を一過的に発現させてその機能を解析する技術を開発する、(2)リポフェクションをトランスポゾンを使った既存の遺伝子組換え技術と組み合わせることにより簡便にトランスジェニック昆虫作出する技術を開発する、という2種類の技術開発を行う。
初年度である本年度は、ルシフェラーゼ遺伝子の発現プラスミドを用いてリポフェクションの条件検討を行い、最も遺伝子導入効率の高いリポフェクション試薬の種類、DNA量、DNA/リポフェクション試薬量比、導入時期などの条件を決めた。そして、その決定した条件で各種の昆虫に遺伝子導入を試したところ、チョウ目、コウチュウ目、バッタ目の合計10種以上の虫にルシフェラーゼを発現させることができた。さらに、1種類の発現プラスミドを用いるsingle inductionシステムだけでなく、トランスジェニック昆虫でよく用いられているGAL4/UAS dual inductionシステムが機能するか調べたところ、single inductionシステム以上に効率よくルシフェラーゼ遺伝子を発現できることがわかった。現在、GAL4/UAS dual inductionシステムに用いるプロモーターの選定を進めているところである。プロモーターの種類を含めて、このGAL4/UAS dual inductionシステムでの発現条件を最適化できれば、今まで以上に効率よく外来遺伝子を発現できるようになると期待できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A eukaryotic (insect) tricistronic mRNA encodes three proteins selected by context-dependent scanning.2010

    • 著者名/発表者名
      Kanamori Y, Hayakawa Y, Matsumoto H, Yasukochi Y, Shimura S, Nakahara Y, Kiuchi M, Kamimura M
    • 雑誌名

      J Biol Chem

      巻: 285 ページ: 36933-36944

    • 査読あり
  • [学会発表] 3種類の昆虫サイトカイン前駆体をコードするポリシストロニックmRNAの発見2011

    • 著者名/発表者名
      金森保志・早川洋一・松本均・中原雄一・末次克行・安河内祐二・志村幸子・木内信・神村学
    • 学会等名
      日本蚕糸学会
    • 発表場所
      東京大学(地震のため講演自体は中止)
    • 年月日
      20110320-20110321

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公開日: 2012-07-19  

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