研究課題/領域番号 |
22380039
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研究機関 | 独立行政法人農業生物資源研究所 |
研究代表者 |
神村 学 独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫成長制御研究ユニット, 主任研究員 (60370649)
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研究分担者 |
宮本 和久 独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫微生物機能研究ユニット, 上席研究員 (10370686)
門野 敬子 独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫ゲノム研究ユニット, 上席研究員 (40355722)
和田 早苗 独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫微生物機能研究ユニット, 主任研究員 (50414959)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 遺伝子導入 / リポフェクション / トランスジェニック昆虫 |
研究概要 |
リポフェクションは、DNAを脂質との複合体にして無理なく細胞に取り込ませる簡便な遺伝子導入法で、培養細胞に対してよく用いられる。本研究では、①リポフェクションにより昆虫個体に様々な遺伝子を一過的に発現させてその機能を解析する技術を開発する、②リポフェクションをトランスポゾンを使った既存の遺伝子組換え技術と組み合わせることにより簡便にトランスジェニック昆虫作出する技術を開発する、という2種類の技術開発を行う。 昨年度までに、リポフェクションにより発現プラスミドやレポーター・プラスミドをカイコ幼虫に導入し、遺伝子の機能解析や発現制御機構解析を行うことができることを示してきた。しかし、カイコの幼虫期以外のステージで遺伝子導入できるかどうか、また、カイコ以外の昆虫に対しても本法が有効かどうかは分かっていない。そこで、様々な時期のカイコと70種以上のチョウ目昆虫の幼虫にリポフェクションによる遺伝子発現を試みた。ドクガNPVのIE2プロモーターによりホタル・ルシフェラーゼ遺伝子を発現させるプラスミドをカイコの3~5齢幼虫、蛹、成虫にリポフェクションしたところ、体壁でのルシフェラーゼの発現は3齢幼虫期が最も高くステージが進むにつれて弱くなっていき、成虫になるとほとんど検出できなくなった。また、リポフェクション後、11上科19科に属す47種のチョウ、ガ類から明らかなルシフェラーゼの発現を検出できた。このように、リポフェクション法は様々なチョウ目昆虫の幼虫に簡単に遺伝子を発現させる方法として利用できそうである。 また、昨年度、piggyBacベクターを使ったUAS/GAL4発現誘導系をin vivo lipofection法に利用できることが確認できたので、トランスポゼースの発現プラスミドを一緒に発現させてトランスジェニック・カイコを作出できるかどうか調査したが成功しなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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