研究課題
基盤研究(B)
根粒菌はマメ科植物種に根粒形成を誘導し、その細胞内に感染して窒素固定を行う。本研究では、アルファルファ根粒菌を材料に用い、そのヒートショック応答と共生窒素固定に必須な役割を持つシグマ因子RpoH1の制御を受ける遺伝子の中から、機能未知遺伝子SMc00302(sufTと命名)が共生窒素固定に必須であることを見つけた。その解析の結果、SufTは、原核・真核両方に普遍的な補因子である鉄・硫黄クラスターの生合成効率を、細胞内鉄条件に応じて正に制御する因子であることを示した。
微生物学