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2010 年度 実績報告書

食餌中Cdの化学形態がマウス体内Cdの動態と存在状態へ及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 22380073
研究機関東京大学

研究代表者

吉村 悦郎  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10130303)

研究分担者 篠原 厚子  清泉女子大学, 付置研究所, 教授 (90157850)
松川 岳久  順天堂大学, 医学部, 助教 (60453586)
松永 俊朗  東京大学, 食品産業技術研究機構・中央農業総合研究センター, チーム長 (20355647)
キーワードカドミウム / コメ / マウス / 肝臓 / 腎
研究概要

Cd含有米でのCdの化学形態を調べた。まず、試料を分砕の後、50mM HEPES/NaOH緩衝液(pH7.0)での抽出を試みた。その結果、可溶性画分には全体の20%のCdが存在し、残りは不溶体として存在していた。緩衝液のpHを2.5とすると、約50%のCdが可溶性画分に存在したことから、コメの中でCdは何らかの物質と結合して不溶化していると考えられた。なお、この結合はpHの低下で切断されることから、比較的弱い結合であると推察される。
コメ中のCd結合物質を分析するために高速液体クロマトグラフィーの検出法としてバソクプロインスルホン酸蛍光の脱消光を利用した。現在、ゲルろ過のカラムを用いてコメに含まれるCd結合物質の単離を行っている。
マウスによるCdの化学形態と摂取量の関係はAIN93M組成の粉末飼料を対照食とし、これにCd硫酸塩、またはCd-グルタチオン錯体をCd濃度として、0.05または3mg/kg添加した特注飼料を用いた飼育期間を通じて、肉眼的な変化や行動異常はいずれの群でも認められなかった。体重の増加抑制は認められず、CdSO4-3群とCd comple 0.05群は、投与2週目以降はCont群より体重が増加する傾向があった。また、肝臓および腎臓重量は、Cd投与による変化は認められなかった。Cd含有餌摂食により肝臓および腎臓のCd濃度はCont群と比較して増加した。Cd濃度は、0.05mg/kg群<3mg/kg群、肝臓<腎臓であり、CdSO_4とCD-グルタチオン錯体の差は認められなかった。

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公開日: 2012-07-19  

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