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2012 年度 実績報告書

食餌中Cdの化学形態がマウス体内Cdの動態と存在状態へ及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 22380073
研究機関東京大学

研究代表者

吉村 悦郎  東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (10130303)

研究分担者 松永 俊朗  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, その他 (20355647)
松川 岳久  順天堂大学, 医学部, 助教 (60453586)
篠原 厚子  清泉女子大学, 付置研究所, 教授 (90157850)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードCd / コメ
研究概要

今年度はCd含有米を摂食させたときのマウス体内Cd分布を調べた。Cd含有米を38.5%加えたAIN93M組成の飼料を4週間摂食させたマウス肝臓および腎臓中Cd濃度は168.4±72.9 および265.1±54.2 mg/kg wetであった。Cont米群(3.6±0.9および7.2±5.7 mg/kg wet)に比して非常に高く、濃度は 肝臓<腎臓であった。Cont米にCd無機塩を添加した場合も、Cd濃度が増加し濃度は肝臓<腎臓であった。また、米を含まないAIN93M組成飼料にCdを添加した飼料を摂食させた結果から、Cd米の方が肝臓へCdが高濃度に蓄積する傾向が見られ、Cd米の中での化学形態が肝臓への蓄積に影響している可能性が考えられた。これらの結果は、Cdを無機塩あるいはグルタチオンとの錯体として加えた場合とは好対照の結果であった。すなわち、CdSO4とCd-グルタチオン錯体をAIN93Mに加えて摂食させた場合には、肝臓および腎臓のCd濃度はCont群と比較して増加し、Cd濃度は、0.05 mg/kg群<3 mg/kg群、肝臓<腎臓であり、CdSO4とCd-グルタチオン錯体の差は認められなかった。
AIN93M組成+Cdを4週間摂食したあと、Cd無添加のAIN93M組成飼料に切替えて、さらに4週間飼育すると、肝臓および腎臓のCd濃度は減少した。肝臓中濃度が約1/2になるのに対し、腎臓中濃度は2割程度しか減少せず、腎臓に蓄積したCdは長く留まることが示された。以上の結果は無機化合物と高Cdコメを用いた場合には、Cdの体内動態が異なることを示唆するものであり、大変興味が持たれる結果である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] HPLCポストカラム法を利用したカドミウムキレーターの高感度分析システムの開発とウマ血漿中グルタチオン分析への適用2012

    • 著者名/発表者名
      陳嘉上、井村祐己、小川進也、吉村悦郎
    • 学会等名
      日本分析化学会討論会
    • 発表場所
      鹿児島
    • 年月日
      20120519-20120520

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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