研究課題/領域番号 |
22380084
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 千尋 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60263133)
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研究分担者 |
平井 伸博 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00165151)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | きのこ / 菌根 / ホンシメジ / ハタケシメジ / 半数体 / 形質転換 / Agrobacterium |
研究概要 |
本年度は,外生菌根菌ホンシメジならびに近縁種で非菌根性ハタケシメジの重相株ならびに半数体株を用い,Agrobacterium法による形質転換法の検討を試みた.昨年度までに,宿主担子菌の前培養日数ならびに菌糸分断処理後,感染処理までの培養日数が形質転換効率に影響を及ぼし,且つ菌種・菌株によって異なることが明らかになっていたため,供試株で最適化を行った。その結果,供試した菌株では,重相体か半数体かが重要でなく,菌種の違い,おそらく菌種間で初期生育活性の違いが,形質転換効率に影響していることが明らかになった。また,ホンシメジ重相体ならびに半数体について,宿主アカマツ実生を用いて菌根形成実験を行った。その結果,半数体株でも菌根形成能を有していることが明らかとなった。さらに,Agrobacterium法によって挿入したtag周辺の塩基配列情報を得るためのTail PCR法のプライマーや反応条件検討を行った。以上の研究結果は,半数体分離株を対象にAgrobacterium法によるgene tagging mutagenesisを行えば,外生菌根菌共生を解明する上で必要不可欠な菌根形成能欠失株などの突然変異作出ならびに,それに関与する遺伝子の塩基配列情報の取得が可能となることを示している。さらに,より研究基盤を強固なものとするため,ホンシメジならびにハタケシメジ半数体株からゲノムDNAを調製し,HiSEQ2000を用いたゲノムシーケンス解析を試みた。それぞれの菌株から約2.5Gbpの塩基配列を得た。これらの塩基配列情報は,Tail PCR法によるtag周辺の塩基配列情報を得るために活用可能である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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