連携研究者 |
梶 光一 東京農工大学, 共生科学技術研究科, 教授 (70436674)
山村 光司 独立行政法人農業環境技術研究所, 生物多様性研究領域, 主任研究員 (60354122)
鈴木 透 酪農学園大学, 環境システム学部, 助教 (20515861)
上野 真由美 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 環境・地質研究本部・環境科学研究センター自然環境部, 研究主任 (00543753)
濱原 和広 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 環境・地質研究本部・環境科学研究センター環境保全部, 主査 (50442629)
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研究概要 |
北海道におけるエゾシカ(Cervus nippon)の分布域は,1990~2000年代に東部から西部に拡大した.約15年の問に,ミトコンドリアDNAを基に推定した分集団は4から3に、マイクロサテライトDNAを基にした分集団は5から3に減少した.ミトコンドリアDNAを基にした変化は,高密度(北東部)地域から低密度(北西部)地域へのメスジカの分散と関連していることが示唆された.一方,マイクロサテライトDNAを基にした変化は,オスの分集団問の双方向の分散と関連していると考えられた.努力量当りの目撃数データを用いた分布拡大シミュレーションモデルにより,シカの移動分散の環境障壁として積雪深,大規模な河川,都市域,少ない植生被覆及び高標高域などが重要であることが示唆された.
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