研究課題/領域番号 |
22380088
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研究機関 | 独立行政法人森林総合研究所 |
研究代表者 |
石井 克明 独立行政法人森林総合研究所, 森林バイオ研究センター, センター長 (80353572)
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研究分担者 |
谷口 亨 独立行政法人森林総合研究所, 森林バイオ研究センター, 室長 (00360470)
細井 佳久 独立行政法人森林総合研究所, 生物工学研究領域, 主任研究員 (50353842)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 無花粉 / スギ / 不定胚 / 組織培養 / 増殖 |
研究概要 |
遺伝的多様性を考えた場合、無花粉スギの多くの個体の苗木生産や生産の効率化の為の技術革新が望まれている。そこで、多くの系統の無花粉スギより胚性万能細胞等を誘導する手法を開発し、各個体に共通する誘導特性を検索し、個体再生、発根、順化の効率化をはかることにより、各クローンに普遍的な増殖技術の開発を目指した。 無花粉スギより胚性万能細胞等を誘導する手法を開発し、各個体に共通する誘導特性を検索し、個体再生、発根、順化の効率化をはかることにより、各クローンに普遍的な増殖技術の開発を目指した。無花粉スギからの初代培養条件の検索では、多くの無花粉スギ個体を用いて、針葉の無菌化を行い、初代培養に適した培地や、培養環境を検索して、雄性不稔スギ福島不稔2号、5号、田原1号、青森1号等で最適条件を確立した。初代培養には、植物ホルモンのゼアチンやBAPを含有した1/2LP培地が適していた。無花粉スギの継代培養と幼若化条件の検索では、無花粉スギの継代培養を行い、得られた組織に低温処理や植物ホルモン処理、さらに連続試験管内挿し木処理等を施して、幼若化を進め、胚性万能細胞や苗条原基を誘導する条件を検索した。成熟組織からの不定胚や苗条原基の誘導条件を解明した。無花粉スギ福島不稔5号や三重1号で、継代培養可能な細胞を誘導できた。スギ精英樹間の交配種子起源の細胞より不定胚誘導細胞を作出し、液体培養や静置培養で継代培養可能な条件を開発した。無花粉スギの組織培養による増殖条件を開発し、苗テラス等の活用によって、発根や順化での適切な処理手法を開発することで、効率的増殖条件を明らかにした。これらの成果は、無花粉スギの優良個体の大量増殖や、遺伝子組換えの基礎技術として利活用できる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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