研究課題/領域番号 |
22380090
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平野 恭弘 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (60353827)
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研究分担者 |
谷川 東子 独立行政法人森林総合研究所, 関西支所, 主任研究員 (10353765)
檀浦 正子 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (90444570)
山瀬 敬太郎 兵庫県立農林水産技術総合センター, 森林林業技術センター, 主席研究員 (90463413)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 樹木根 / 地中レーダ / バイオマス / 根直径 / クロマツ / 非破壊 / 国際情報交換 / スイス・フィンランド |
研究概要 |
海岸クロマツ林で行ったレーダ探査について、根系の検出状況を解析した結果、直径1㎝以上の根の本数は、54%程度の確率で検出できることが明らかとなった。一方で直径1㎝以下の根本数は、7%程度検出できるのみで、根の直径がレーダによる根の検出に影響することが明らかとなった。 またクロマツ林の根のバイオマスについて、レーダ探査後のサンプリングにより得られた 根直径-単位長さあたりの根バイオマス 関係式を構築し、レーダにより探査できた根のバイオマス推定をおこなった。その結果、直径1㎝以上の根の分布が多い調査地では、存在する根の80%のバイオマスを推定することが可能であった。一方で、直径1㎝の根の分布が多い調査地では、わずか40%であった。したがって、レーダで検出できるサイズ(直径)の根が多く存在する林分で、より精度高く根のバイオマス推定が可能であることを明らかにした。 地中レーダ探査で推定されるいくつかの土壌垂直断面における根直径の垂直分布を用いて、個体の根の構造を三次元化するために、三次元化構造復元のためのプログラムの開発を行った。20年生のスギ3個体の根系を掘り取り、10㎝格子状の根の点座標をマニュアルで測定した。また根の点と点をつなぐ条件に、より近いものであること、自分より直径の大きい根につなぐこと、樹幹の中心に向かって結ぶことのアルゴリズムを用いた。その結果、点と点の根が正しくつながれる一致割合は、6割程度であり、根直径が大きい根はより正しくつながれることが明らかとなった。この根結合アルゴリズムをさらに向上させることで、根の三次元構造の簡単な復元が可能になることが示唆される。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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