研究課題/領域番号 |
22380091
|
研究機関 | 独立行政法人森林総合研究所 |
研究代表者 |
田端 雅進 独立行政法人森林総合研究所, 森林微生物研究領域, 室長 (40353768)
|
研究分担者 |
梶村 恒 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (10283425)
小坂 肇 独立行政法人森林総合研究所, 九州支所, グループ長 (20343791)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | ノクチリオキバチ / 共生菌 / 寄生線虫 / Deladenus属 / 寄生蜂 |
研究概要 |
南アフリカに分布するノクチリオキバチ共生菌はすべて同一ジェネット(クローン)であることを明らかにした。P. elliotti、P. taeda、P. patulaにニトベキバチ共生菌、ノクチリオキバチ共生菌、ミューカス、共生菌およびミューカス、コントロールとして寒天を接種した結果、ミューカス、共生菌およびミューカスを接種した3種類のマツで樹脂異常漏出が見られることを明らかにした。 ノクチリオキバチが東アジアに侵入した場合の被害を予測した結果、ノクチリオキバチが日本を含む東アジアに侵入し、定着するリスクがあることを明らかにした。 ニトベキバチとヒゲジロキバチに寄生線虫を確認し、寄生率はそれぞれ、53%と100%であった。ニトベキバチとヒゲジロキバチから検出された線虫はキバチ成虫の血体腔に雌成虫とそれに由来する幼虫寄生していた。ニトベキバチとヒゲジロキバチから分離して培養した線虫の形態を観察したところ、中部食道球がなかった。寄生の生態と分離した線虫の形態観察から、ニトベキバチとヒゲジロキバチに寄生する線虫はDeladenus属(新種)と同定した。線虫に寄生されたキバチ雌成虫には卵がないものがあり、ある場合も10数個しかない上に卵巣小管が破壊されていて産卵は不可能と思われた。以上から、ニトベキバチに寄生する線虫は宿主雌成虫を不妊にしている可能性が高いことを明らかにした。 ニトベキバチに寄生蜂クロヒラタタマバチが寄生し、ノクチリオキバチの侵入定着に対する抵抗要因となりうることを明らかにした。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|