研究課題/領域番号 |
22380135
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
東城 清秀 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40155495)
|
研究分担者 |
帖佐 直 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10355597)
斎藤 広隆 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70447514)
須永 薫子 都留文科大学, 文学部, 非常勤講師 (10405087)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 土壌脱臭 / 土壌微細構造 / ガス移動 / 透気性 / ガス吸着 |
研究概要 |
土壌脱臭法は装置構造が簡便で製造コスト・運転コストの安価な手法であるが、外部環境によって通気性能や脱臭性能が変動するため、その維持管理手法に課題を残してきた。本研究では、土壌槽に通気するガスの透気性を精密に測定するシステムを開発し、脱臭装置の土壌として用いられている黒ボク土について、土壌含水率と透気性の密接な関係を明らかにし、有機物などの補助剤を加えて構造化することで、土壌の透気性とガス吸着性を同時に満足する新たな土壌槽の検討を目的とした。さらに、土壌槽の構造的特徴を物質移動シミュレーションおよび微細形態学的観察により検討することとした。 本年度は構造化した土壌の脱臭性能を検討するため、2次元パーコレーションモデルを開発し、土壌含水率の変化が構造化された土壌のクラスタ化に及ぼす影響をシミュレーションした。土壌含水率が60%程度において土壌クラスタ数とクラスタ周囲長が最大化することから、臭気成分の吸着サイトは土壌含水率と密接な関係があるものと示唆された。 土壌水分状態の変化を土性や大気の蒸発能に加えて土の成層構造との関係から明らかにするため,HYDRUSによるシミュレーションを行った.土壌脱臭装置の水分状態をある程度高く維持するためには,透水性は高いものの乾燥の進行が速い砂のようなマルチを表面付近に敷くことが有効であることが示唆された。 モデル物質および関東ローム層より採取した試料から連続した薄層標本を作製し、デジタル画像とした。3次元化ソフトとしてMicroAVSおよび3次元情報化後の測定等が可能なVolume Extractor 3.0を用いた。モデル物質では薄片試料から土壌孔隙の連続性を3次元的に表現できることがわかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|