研究課題/領域番号 |
22380138
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
内野 敏剛 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70134393)
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研究分担者 |
田中 史彦 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (30284912)
小出 章二 岩手大学, 農学部, 准教授 (70292175)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 超微細ミスト / 青果物 / 高湿貯蔵 / 光触媒 / 殺菌 / 数値流体力学 / 気孔 |
研究概要 |
超微細ミスト(ナノミストコンテナ)による高湿度環境下での青果物の蒸散抑制機構を明らかにするため、数水準の温湿度下でホウレンソウの貯蔵を行い、湿度と気孔面積、蒸散量を測定し、これらの関係を明らかにした。これにより、定温下において、湿度変化と貯蔵時間から蒸散量を推定できる可能性を見出した。 光触媒による低温高湿庫内の殺菌法については、チタンヒドロキシアパタイトを用いた試験を行った。その結果、高湿度の時に殺菌効果が高く、高湿庫内での使用に適することが明らかになったが、一方で低温より25℃の方が効果的であるため、実用性に問題を残した。 また、ナノミスト発生装置を設置した貯蔵庫内の湿度変化を数値流体力学により予測し、その可視化を行った。ナノミスト吹出口の位置、冷風風速、ナノミスト供給速度をモデルパラメータとして庫内温湿度分布が均一になる条件を見出した。青果物の積み付けが想定される位置では、相対湿度90%、温度5℃で均一な保持が可能であった。 さらに、浮遊微生物制御に対し、電気集じん技術について検討を行った。粒子捕集率をDeutschの式を用いてシミュレーションした結果、測定値と良く一致した。また計算式より、粒子捕集率は粒子径や粒子付近の電界に大きく影響されることが示され、今後の貯蔵庫内の電気集じん装置の実用化に資する情報が得られた。また電気集じん装置を通過する空中浮遊菌はその殆どが装置内に捕捉されるが、これはトリチェリパルスコロナ放電によるラジカル、イオン、オゾンの装置内での産生により促進されていることが推察された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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