研究課題/領域番号 |
22380139
|
研究機関 | (財)電力中央研究所 |
研究代表者 |
吉原 利一 (財)電力中央研究所, 環境科学研究所, 上席研究員 (60371506)
|
研究分担者 |
後藤 文之 (財)電力中央研究所, 環境科学研究所, 主任研究員 (20371510)
庄子 和博 (財)電力中央研究所, 環境科学研究所, 主任研究員 (10371527)
植本 弘明 (財)電力中央研究所, 環境科学研究所, 上席研究員 (50371505)
橋田 慎之介 (財)電力中央研究所, 環境科学研究所, 主任研究員 (60516649)
浄閑 正史 (財)電力中央研究所, 環境科学研究所, 特別契約研究員 (50574050)
|
キーワード | GHG / ロックウール耕 / 自動測定 / ミクロフローラ |
研究概要 |
1. センサーを用いたGHG測定方法の適用と従来法による測定 栽培に伴って発生するGHG(CO2,CH4,N2O)を簡便に、精度良く定量するため、一定時間毎に自動でサンプリングを行い測定できるオートサンプラーとセンサーを組み合わせた測定方法の開発を行った。特にN2O測定用のセンサーはこれまでに実用化されたものがないことから、NTT東日本(株)の協力を得てN2Oに特異的な吸収を示す赤外線レーザー光領域の利用による開発を進めた。その結果、ガスクロマトグラフィーによる従来法とほぼ同等程度の濃度まで測定可能で、誤差も同等程度以下のセンサー・オートサンプラーを開発できた。今後、他の2種類のガスを波長切り替えによって測定できるようにさらに改良を進め、測定作業全体の自動化、高精度化を図る。 2. GHGの周期的変動特性の把握 9月から空調温室において栽培を開始したトマト(ロックウール耕と土耕の2種の栽培方法、土耕は加熱殺菌土壌を使用)が一定の大きさに成長した10月下旬からほぼ月に一度4時間おきに24時間サンプリングを行い、ガスクロマトグラフィーを用いて先に示すGHGを測定した。その結果、日変化、季節変化など、いずれの変動においてもGHGの発生量は土耕の方がロックウール耕に比べて大きいこと、いずれにおいても栽培日数につれて発生量が増加する傾向があることを見いだした。 3. GHG発生に関わるミクロフローラ定量化・可視化法の確立 GHGの発生に関わるミクロフローラを調べるために、土壌をサンプリングしロックウールからのDNA抽出法の確立などを進めた。今後、realtime-PCRなどにより、ミクロフローラの定量化、変化の可視化につなげる。
|