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2012 年度 実績報告書

ウシ子宮内膜細胞におけるサーカデイアン振動の発生解析と機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 22380152
研究機関九州大学

研究代表者

服部 真彰  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60175536)

研究分担者 山内 伸彦  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00363325)
宗 知紀  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (90221340)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード時計機構 / ウシ子宮内膜細胞 / 出力系遺伝子 / Rev-erbα / Ptgs2 / プロスタグランジンF2α / ステロイドホルモン / 発情回帰
研究概要

発情や黄体・妊娠による子宮環境の時空間的変化を子宮固有の時計機構から明らかにするために,ウシ子宮内膜の上皮細胞と間質細胞を分離して解析した。ペースメーカー振動に影響する入力系因子の評価と検索,ならびにペースメーカー振動に呼応して振動的に発現する出力系遺伝子群の評価と検索を行なった。さらに出力系の検証のために,コア時計遺伝子Bmal1をターゲットにしたRNA干渉および時計遺伝子Rev-erbαのアゴニスト、アンタゴニストを用いて解析した。また、妊娠と発情回帰を決定づけるプロスタグランジン合成の律速酵素の遺伝子Ptgs2の発現解析を行なった。プロモーターベクターを用いた解析から、子宮内膜細胞における時計の振動的な発現は微弱であることが推測された。細胞をフォルスコリンで同期化した後、RT-qPCRによる時計遺伝子の発現解析でも有意な振動は認められなかった。しかし、上皮細胞および間質細胞でもRev-erbαの発現が減衰することに伴って、プロスタグランジンF2αの増加が認められた。Rev-erbαのアンタゴニストを加えると、Ptgs2の発現が劇的な増加が認められた。Ptgs2のプロモーター領域にはRev-erbαが結合するサイト(RRE)が2カ所あることが確認され、子宮内膜細胞ではPtgs2の発現が時計遺伝子Rev-erbαに抑制されていることが示唆された。以上の結果は、これまで妊娠と発情回帰を支配するプロスタグランジンF2αの生成が、ステロイドホルモンの支配を受けて時計遺伝子Rev-erbαによって制御されるという、新たな扉を開くことになる成果である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] FSH induces the development of circadian clockwork in rat granulosa cells via a gap junction protein Cx43 dependent pathway2013

    • 著者名/発表者名
      CHEN H
    • 雑誌名

      American Journal of Physiology ― Endocrinology and Metabolism

      巻: 304 ページ: E566-E575

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Rev-erbα regulates circadian rhythms and StAR expression in rat granulosa cells as identified by the agonist GSK4112.2012

    • 著者名/発表者名
      CHEN H
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 420 ページ: 374-379

    • 査読あり
  • [学会発表] 子宮内膜のプロスタグランジン分泌制御における時計遺伝子の重要性

    • 著者名/発表者名
      諫山慧士朗
    • 学会等名
      リスクサイエンス研究フォーラム
    • 発表場所
      九州大学

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公開日: 2014-07-24  

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