研究課題
最終年度(H25年度)は交付申請書に記載した「研究の目的」に従い、以下の1~3について検討を行った。1)多精子受精回避するために小片の遠心融合法により単精子受精卵の作製を行う実験に関しては、精子を1個含む小片(SP+)と含まない小片(SP-)を分別できた。また対照区として受精させていない卵から小片(cont)を作出した。これらの小片と成熟卵を電気融合して10時間体外培養したところ、SP+とSP-を融合した場合は高い卵活性化率(=雌性前核形成率、それぞれ86.6%ならびに76.2%)が得られたが、contを融合した場合は23.2%と低かった。受精卵の細胞質には卵を活性化させる因子が含まれることが示唆された。2)再構築により脂肪滴の含まれない再構築成熟卵や胚を作出する実験に関しては、再構築卵をガラス化冷却処理を行い一定期間の超低温保存後に加温し短時間(1時間)培養し生存性を確認ところ、生存卵は得られなかった。ガラス化冷却の際の耐凍剤の選択ならびにその至適濃度を検討する必要が示唆された。3)卵再構築技術をクローン胚作出法に応用する実験に関しては予備実験を行ったものの研究期間内の研究成果の提示は完結できなかった。今後別な機会を作り研究を継続させたい。これらの事より、期間内での研究を概ね執り行うことができたと考えられる。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)
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