トキソプラズマに感染したリンパ球、単球においてCD44発現上昇があり、一部の細胞種においてはスプライシングパターンが変化することが開らかになった。CD44を介した白血球の吸着においては、その発現量だけでは無くスプライシングパターンも重要であることが(主要細胞の転移などの分腎の研究で)知られており、本原虫の電波においても同様の事象が怒っている可能性が示唆された。また感染細胞はヒアルロン酸への吸着能力が増強した。各種インテグリンの発現レベルには有意差は認められなかった、このようなヒアルロン酸への接着能力の変化が、宿主体内における感染白血球の挙動に影響するかどうか評価するための評価系を作製した。これにより短時間の間に特定臓器に流れ込み定着する白血球総数と感染白血球数を評価できるようになった。なお、各種白血球において原虫の増殖速度が異なったため、これに影響を受けないよう灘定条件を定める必要があったので予定より実験期間が長引いたが、最終的には解決することが出来た。このようにしてあらたに開発したこれらの手法を用いててウス体内における感染白血球の挙動を調査したところ、旧制感染気に置いて、感染白血球が肺にとどまりやすいことが明らかになった。この現象がヒアルロン酸を介したものか否かは現時点でははっきりしておらず来年度以降に明らかにすべき課題である。一方で、今回新に開発した手法で観察した「胎盤における母体由来感染白血球の挙動」が実際の感染とは異なるように見受けられた。
|