• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

異種動物に伝達する牛AAアミロイドーシスの発症機構と伝達増強因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22380165
研究機関岐阜大学

研究代表者

石黒 直隆  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (00109521)

研究分担者 猪島 康雄  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20355184)
キーワードアミロイド / ウシ / アイソフォーム / 伝達性 / モノクローナル抗体 / 血清アミロイドA蛋白質
研究概要

牛AAアミロイドーシスは、急性期炎症蛋白質である血清アミロイドA蛋白質(SAA)がβアミロイド線維を形成し生体の組織に沈着して発症する致死性の疾患である。牛AAアミロイドを形成する前駆蛋白は知られているが、アミロイド形成機構や異種動物への伝播機構は明らかではない。本年度は、牛アミロイドのアイソタイプを明らかにする目的で、SAAのアイソタイプに特異的なモノクローナル抗体を作成して、組織に沈着するアイソタイプを明らかにする。また、異種動物への伝播性として、マウスとウサギを用いて牛AAアミロイドーシスの伝播性を解明する。
1. 牛SAAアイソフォームに特異的なモノクローナル抗体の作成
牛SAAアイソフォーム(SAA1,SAA2,SAA3,SAA4)に対するモノクローナル抗体を作成した。その結果、SAA1,SAA3,SAA4に対する特異抗体を得た。牛AAアミロイドーシス牛では、SAA1抗体に特異的に反応するアミロイドが腎臓や消化管組織に蓄積していることが、ウエスタンブロットおよび免疫組織化学検査で明らかとなった。
2. 異種動物(マウス、ウサギ)への牛AAアミロイドーシスの伝播性
牛AAアミロイドーシスの伝播性を明らかにする目的で、硝酸銀にてマウスを刺激後、精製牛AAアミロイドを腹腔内に投与してマウスでのアミロイド形成能を解析した。また、ウサギに関しては、アジュバントを投与後、精製牛AAアミロイドを静脈内に投与して解析した。マウスへの牛AAアミロイドーシスの伝播性は観察されなかったが、ウサギについては、sore hock保有ウサギでのみアミロイドの沈着が観察された。アミロイドの伝播性が観察された個体では、血清SAA濃度も高かった。来年度は、伝播性の機構について詳しく解析する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Proteasome activity and biological properties of normal prion protein : A comparison between young and aged cattle.2010

    • 著者名/発表者名
      Yumi Yoshioka, et al.
    • 雑誌名

      J. Vet. Med. Sci.

      巻: 72 ページ: 1583-1587

    • 査読あり
  • [学会発表] 牛AAアミロイドーシス発症牛におけるアミロイド沈着部位の病理組織学的検索2011

    • 著者名/発表者名
      村上智亮, ら
    • 学会等名
      日本獣医師会
    • 発表場所
      岐阜市
    • 年月日
      2011-02-12

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi