研究課題/領域番号 |
22380170
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
奥村 正裕 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (80260397)
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研究分担者 |
高木 哲 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 准教授 (50396305)
細谷 謙次 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教 (50566156)
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キーワード | 関節疾患 / グリコサミノグリカン / 軟骨細胞 / 滑膜細胞 |
研究概要 |
(1)多硫酸化グリコサミノグリカン(PSGAG)および多硫酸ペントサン(PPS)の臨床学的効果判定:関節疾患発症犬60頭を抽出し、あらかじめ策定した投与プロトコールにしたがってPSGAGあるいはPPSを投与し、これら物質の臨床学的な効果についてデータを集積した。それにより、破行の軽減、関節腫脹の減少、併用薬剤の下減量等の臨床的な症状改善効果の発現様式を分析した。 (2)供試培養細胞(滑膜細胞および軟骨細胞)の採取、培養および凍結保存:健康な馬、関節疾患発症馬のそれぞれ非病態および罹患関節、さらに犬の罹患関節および非病態関節から滑膜および軟骨を採取した。これらの組織から細胞を分離・凍結保存し、in vitro培養細胞の試験に供する準備を実施した。具体的には、軟骨および滑膜のphenotypeの持続性を評価し、実験に供する最適な状態を確認した。 (3)RT-PCR法を用いた滑膜細胞および軟骨細胞内のシグナル伝達系の確認:馬および犬に関する遺伝子情報から、JNK、ERK、p38、およびMMP-3とそれに関連したそれぞれのセンスおよびアンチセンスプライマーをヒトおよびマウスJNKのcDNA塩基配列の相同性の高い部分を参考に設計し、RT-PCRを最適化した。また、定量的な評価を可能とするrealtime-PCRについてもそれぞれの条件を最適化した。また、細胞内における生理活性を評価するためにNK-kBの核内以降形態を分析するため、蛍光抗体法における分析を可能にした。さらに、細胞活性が活性化した結果、細胞内で生成される酵素および生理活性物質の発現を評価するために、PSGAGやPPSに干渉されないPCR法の最適化を行った。完成した測定系を用いて、それぞれの細胞におけるPSGAGとPPSの炎症反応経路に対する効果の評価を開始し、得られた成果の一部を国際学会(3^<rd> World Vbterinary Orthopaedic Congress)にて公表した。
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