研究課題/領域番号 |
22380172
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
北川 均 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70144003)
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研究分担者 |
大場 恵典 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20377691)
安藤 麻子 東海大学, 医学部, 准教授 (40101935)
亀谷 美恵 東海大学, 医学部, 講師 (50338787)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 再生医療 / 造血幹細胞マーカー / ブタ |
研究概要 |
本研究の目的は、再生医療の研究に必須の造血幹細胞マーカーをブタでも明らかにし、造血幹細胞の同定と分化過程を明らかにすることである。本研究実施計画は、(1)MHC固定ブタ骨髄細胞のマウスモノクローナル抗体作成(2)MHC固定ブタ造血幹細胞の同定(3)MHC固定ブタ末梢血及び臍帯血リンパ球解析、の3点である。(1)に関しては、本年度CD117に対するモノクローナル抗体を3回の限界希釈の後、確立することができた。本抗体はIgG1kであり、フローサイトメトリー及び免疫組織染色の一部に使用可能である。現在、本CD117特異的ハイブリドーマについては多量培養が終了しており、抗体については腹水化が終了している。(2、3)本年度は、得られたCD117モノクローナル抗体を用いたブタ臍帯血単核球の染色とフローサイトメトリー解析およびセルソーティングを行い、得られたCD117陽性細胞を用いたコロニーアッセイ及び重度免疫不全マウス(NOG)へのCD117陽性骨髄細胞移植を行った。その結果、CD117陽性細胞は陰性細胞と比較して高い赤芽球系・単球系への分化能を示し、NOG移植により、ブタCD45陽性細胞の分化が確認された。この結果、CD117陽性細胞が造血幹細胞を含むことが明らかになった。ブタ臍帯血及び新生仔、成体の骨髄の単核球それぞれに含まれるCD117陽性細胞の割合を解析したところ、新生仔骨髄に最も多くのCD117陽性細胞が存在することが明らかになった。以上の結果、本研究の目的である造血幹細胞マーカーを特定し、骨髄や臍帯における幹細胞の存在を確認することができたと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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