研究課題
基盤研究(B)
サトカインとその細胞受容体の複合体として腫瘍壊死因子 TNFα-TNFR2 複合体の X 線結晶構造解析を行い、TNFR1 と TNFR2 の相互作用様式の違いに基づき、両受容体特異的阻害剤設計の可能性を示すとともに細胞内へのシグナル伝達が TNFα-TNFR2 複合体の重合を通して行われているという提案を行った。TNFR ファミリーと自然免疫に関わる Toll 様レセプターファミリーの両方からのシグナルを伝達する働きをもつ TRAF6 の細胞内シグナル伝達機構に関しては、TRAF6BP 単独の X 線結晶構造解析の結果、TRAF6BP は、2 量体をとること、さらに 2 量体の接触面について推定できた。さらに、ジスルフィド結合できない変異型タンパク質を調製、結晶化したところ、TRAF6BP は 2 量体が 3 量体を形成する可能性が示唆された。これと以前に報告された TRAF6C の単量体構造を用いて、3 量体モデルを作成、 これと Traf6BP の 6 量体がうまく複合体を作れるサイズと結合領域を持つ可能性が示唆された。
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http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/Labs/sb/index.html