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2012 年度 実績報告書

肝組織発生に必要な胚性肝中皮細胞由来の血管発生制御因子群の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22390034
研究機関熊本大学

研究代表者

横内 裕二  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 特任教授 (60252227)

研究分担者 勝 賢二郎  熊本大学, 発生医学研究所, 助教 (30363526)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワード再生医学 / 発生学 / 組織構築 / 自己組織化 / 細胞間相互作用 / 肝臓 / 血管形成 / TGF-beta
研究概要

「目的」代謝中心である肝臓は肝小葉から構築されている。この肝小葉は肝細胞、胆管上皮細胞、内皮細胞、星細胞などから構成されており その微細構造は胚発生期に構築されるがその構築機構はあまり理解されていない。iPS細胞を用いた再生医療が現実化しつつある今、この肝臓の自己組織化能を理解することは極めて重要である。なぜなら日本人の肝硬変/肝臓がん発症リスクは極めて高く 治療法としての肝組織再構築法の開発が急がれているからである。
「計画」肝組織の自己組織化には肝上皮細胞と内皮細胞との相互作用が必要であること、内皮細胞から肝上皮細胞への作用の仲介分子がWnt9aとNeurturinであることが報告されている。しかし肝上皮細胞から内皮細胞への作用を仲介する分子の実体は不明であった。我々はその候補がTGF-beta1,2であることを免疫組織化学により明らかにしている。肝血管構築におけるTGF-betaシグナリングの機能とその作用点を明らかにするために細胞系譜特異的なシグナリング阻害および活性化をin vivoで行う。
「成果」 Cre driverとして、WT1-EGFPCre (胚性中皮細胞/星細胞特異的), WT1-CreERT2 (前項の誘導型), Tek-Cre(内皮細胞特異的)の購入と繁殖を行った。TGF-betaシグナリングのCre依存的阻害とその細胞追跡を同時に行うためのeffecter/reporter mouseとしてAi9-hALK5-KR-AT2を、シグナリングの異所性活性化と細胞追跡を同時に行うためのeffecter/reporter mouseとしてAi9-hALK5-TD-AT2を作製した。
「意義と重要性」本マウス群は 標的細胞におけるTGF-betaシグナルをCre依存的に抑制/活性化し、さらに細胞追跡も可能なため様々な医学/生物学分野で有用である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Effecter/Reporter マウスの開発は所属機関内の遺伝子改変マウス作成室に依頼したが、作成依頼が立て込んでおり順番待ちをしていたため開発実施が半年ほど遅れてしまった。

今後の研究の推進方策

マウスの交配を順調にすすめるために、マウスの個体識別/系統維持のためのソフトウェアを購入し無理無駄のない交配を行うことで研究の推進を図る。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Multi-modal effects of BMP signaling on Nodal expression in the lateral plate mesoderm during left-right axis formation in the chick embryo2013

    • 著者名/発表者名
      Kenjiro Katsu, Norifumi Tatsumi, Daisuke Niki, Ken-ichi Yamamura, Yuji Yokouchi
    • 雑誌名

      Developmental Biology

      巻: 374 ページ: 71-84

    • DOI

      10.1016/j.ydbio.2012.11.027

    • 査読あり
  • [備考] 研究内容

    • URL

      http://irda-genetics.kuma-u.jp/research/r02.html

  • [備考] 研究成果

    • URL

      http://irda-genetics.kuma-u.jp/publication/p03.html

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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