研究課題
さまざまなヒトがんの種類(由来系統)に個別に対応して選択的かつ高効率の細胞膜透過性を発揮する15アミノ酸残基長の特殊な膜透過性人工配列ペプチド(tumor-homing Cell Penetrating Peptide; tumor-homing CPP)を開発した。これらは対象とする癌腫の系統別に対応して最適の高透過性を示し、かつリンパ球や線維芽細胞などの正常細胞系への透過性が低く抑えられることから、標識物質(タンパク、機能性ペプチド、siRNA, miRNA, anti-senseなどの核酸群、化学物質、アイソトープなど)を結合させることによる目的に応じた最大効果的な制がんドラッグデリバリーシステムやがんイメージング技術の構築に有用なツールとなり得る。CPP本来の特性として、ペプチドの取り込みが細胞生理学的な機序で起こることから、細胞毒性や組織傷害性が既存の導入試薬に比べて非常に低く、またむらなくほぼ100%の細胞に取り込まれる大きな利点があり、臨床医療・基礎医学研究両方面への幅広い応用が期待できることから、次世代医療技術への展開を目指した研究を行っている。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2012
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Nature Communications
巻: 3 ページ: 951
DOI:10.1038/ncomms1952