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2010 年度 実績報告書

プロスタノイドの循環器系疾患病態形成における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22390045
研究機関旭川医科大学

研究代表者

牛首 文隆  旭川医科大学, 医学部, 教授 (50243035)

研究分担者 結城 幸一  旭川医科大学, 医学部, 講師 (80302420)
小島 史章  旭川医科大学, 医学部, 助教 (30550545)
柏木 仁  旭川医科大学, 医学部, 助教 (60510609)
キーワードプロスタノイド / プロスタグランジン / 循環器
研究概要

本研究は、8種類のプロスタノイド受容体の各々を欠損するマウスと様々なマウス循環器疾患モデルを用い、循環器系疾患の病態形成におけるプロスタノイドの役割を解明することを目的としている。平成22年度は、心筋梗塞、血管リモデリング、腎間質線維化、脳血栓症などの病態形成や血小板機能調節におけるプロスタノイドの関与の程度やそれに関連するプロスタノイド受容体タイプの同定と情報伝達機講の解析を実施した。その結果、心筋梗塞において、プロスタグランジン(PG)E_2のEP3を介した心保護作用での作用機講を明らかにした。また、血管リモデリングでは、PGl_2が骨髄の血管内皮前駆細胞(EPCs)の機能調節以外に、直接血管組織に作用して血管内膜肥厚を主体とする血管リモデリングを制御することを明らかにした。腎間質線維化では、PGE_2がEP4を介して尿細管上皮細胞でのMCP等のケモカインの発現や上皮-間葉移行を抑制するが、尿細管上皮細胞でのEP4の発現を確認した。脳血栓症では、PGE_2がEP4を介してミクログリアでのVEGFの発現を促進しすることを明らかにした。また、PGE_2がEP4を介して血小板凝集抑制作用を示すことを明らかにした。現在、これらのプロスタノイドの作用発現における作用機構の詳細やプロスタノイド関連薬物の病態形成に対する作用を継続して解析している。本研究の結果、様々な循環器疾患治療薬としてのプロスタノイド関連薬物の可能性が明らかとなることが期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Selective activation of the prostaglandin E2 receptor subtype EP2 or EP4 leads to inhibition of platelet aggregation2010

    • 著者名/発表者名
      Kashiwagi, H., et al.
    • 雑誌名

      Thrombosis and Haemostasis

      巻: 104 ページ: 796-803

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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