研究課題/領域番号 |
22390045
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
牛首 文隆 旭川医科大学, 医学部, 教授 (50243035)
|
研究分担者 |
小島 史章 旭川医科大学, 医学部, 助教 (30550545)
柏木 仁 旭川医科大学, 医学部, 助教 (60510609)
結城 幸一 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (80302420)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | プロスタノイド / プロスタグランジン / トロンボキサン / 循環器系疾患 |
研究概要 |
本研究は、8種類のプロスタノイド受容体の各々を欠損するマウスと様々なマウス循環器疾患モデルを用い、循環器系疾患の病態形成におけるプロスタノイドの役割を解明することを目的としている。平成24年度は、心筋梗塞、シスプラチン誘発腎臓傷害、腎間質線維化、脳血栓症などの病態形成や血小板機能調節におけるプロスタノイドの関与の程度やそれに関連するプロスタノイド受容体タイプの同定と情報伝達機講の解析を実施した。その結果、心筋梗塞において、プロスタグランジン(PG)E2 が EP3 を介した心保護作用を明らかにし、その作用機構を明らかにした。また、腎間質線維化では、尿管結紮に伴いCOX-2が尿細管上皮細胞に発現誘導されることを解明したことから、PGE2のEP4 を介した腎間質線維化の抑制以外に、PGI2の腎間質線維化の抑制作用を見出し、その作用機構の解析を行った。脳血栓症では、PGE2 が EP4 を介してVEGFの発現を促進するが、この作用がPGE2 の EP4を介する神経細胞保護作用と拮抗することにより、EP4欠損マウスでは脳障害の程度が野生型マウスと同等になると考えられた。また、PGI2 受容体IPのアゴニストでは、トロンボキサン合成阻害薬との併用により、その連続投与による作用減弱を回避可能なことを明らかにした。また、シスプラチン誘発腎臓傷害の解析を行い、プロスタグランジンの関与を明らかとした。現在、これらのプロスタノイドの作用発現における作用機構の詳細やプロスタノイド関連薬物の病態形成に対する作用を継続して解析している。本研究の結果、様々な循環器疾患治療薬としてのプロスタノイド関連薬物の可能性が明らかとなることが期待される。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|