研究課題
基盤研究(B)
本研究では、内耳を満たす特殊な細胞外液「内リンパ液」の物性や成分の測定とその制御機構の同定、生理的意義や疾患との関連の理解を目指した。これらの目的の達成には、内リンパ液を純度良く採取することが必要である。二連管電極を用いて正確に内リンパ液を同定して採取を試みたが、十分量を得ることができなかった。内リンパ液の物性が基づく成分にイオン動態は影響する可能性がある。従って、蝸牛のK+動態を詳細に実験で明らかにした。結果を基に数理モデルを構築し、イオン動態の異常で難聴が起こる可能性を理論的に示した。
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