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2012 年度 実績報告書

骨代謝におけるRANKL遺伝子の機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 22390064
研究機関独立行政法人国立長寿医療研究センター

研究代表者

池田 恭治  独立行政法人国立長寿医療研究センター, 運動器疾患研究部, 部長 (00222878)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードRANKL / 骨代謝
研究概要

RANKL floxマウスを作出し、導入したosterix-creあるいはCD4-creマウスと交配することにより、骨芽細胞系列あるいはT細胞特異的にRANKL遺伝子を欠失するマウスを樹立してベースラインおよび病態における意義について解析した。その結果、ベースの骨代謝においては骨芽細胞系列のRANKLが主要な役割を果たすが、T細胞のRANKLも骨代謝維持に寄与することが明らかになった。エストロゲン欠乏の病態では骨芽細胞系列のRANKLが主要な役割を、血清移入によるリウマチモデルにおける骨びらんと関節周囲の局所的骨萎縮にも、骨芽細胞系列由来のRANKLが部分的に寄与することが判明した。さらにドキシサイクリン投与によるCre発現のブロックと、成長してからのDox投与中止によってRANKL遺伝子の発現を短期間抑えた場合にも、骨吸収マーカーの低下と骨量の増加が認められた。正常骨の分画におけるRANKL遺伝子の発現は、骨細胞分画より骨芽細胞分画でより高い発現が認められた。最近、RANKLの産生源に関して、骨内部の骨細胞(osteocyte)がメインであるとの報告が相次いでいるが、我々の解析では骨芽細胞が産生するRANKLも重要なソースであることが示唆される。また、RANKL遺伝子についてはhaploinsufficiencyが見られ、その発現レベルの厳密な制御が正常な骨代謝には重要であると考えられる。とりわけ遺伝子用量が半分に減った場合、骨吸収の低下よりも骨形成の低下の方が顕著であることから、RANKLは破骨細胞の形成に必須であるだけでなく、破骨細胞と骨芽細胞機能の連携にも関わっている可能性が考えられる(論文revise中)。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Histological examination on osteoblastic activities in the alveolar bone of transgenic mice with induced ablation of osteocytes2013

    • 著者名/発表者名
      Li M, Hasegawa T, Hogo H, Tatsumi S, Liu Z, Guo Y, Sasaki M, Tabata C, Yamamoto T, Ikeda K, Amizuka N
    • 雑誌名

      Histol Histopathol

      巻: 28 ページ: 327-335

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 骨代謝制御における骨細胞の役割2012

    • 著者名/発表者名
      池田恭治
    • 雑誌名

      アンチ・エイジング医学

      巻: 8 ページ: 26-28

  • [学会発表] リモデリングと骨質

    • 著者名/発表者名
      池田恭治
    • 学会等名
      第30回日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      東京
  • [学会発表] 骨粗鬆症の動物モデル

    • 著者名/発表者名
      池田恭治
    • 学会等名
      第27回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      名古屋
  • [学会発表] 骨の代謝と老化

    • 著者名/発表者名
      池田恭治
    • 学会等名
      第54回日本老年医学会学術集会
    • 発表場所
      東京
  • [学会発表] Signaling between osteoclasts and osteoblasts

    • 著者名/発表者名
      池田恭治
    • 学会等名
      4th International Conference on Osteoimmunology
    • 発表場所
      ギリシャ
    • 招待講演
  • [学会発表] Pre-adipocytes Support Osteoclastogenesis through RANKL Expression

    • 著者名/発表者名
      Takeshita S, Fumoto T, Ikeda K .
    • 学会等名
      The 34th Annual Meeting of the American Society for Bone & Mineral Research
    • 発表場所
      アメリカ

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公開日: 2014-07-24  

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