研究課題
テーラーメイド医療の推進には遺伝子検査結果に基づいた薬物療法が広く普及することが重要である。そのために「おくすり体質検査」という簡便かつ非侵襲性のツールを用いて、下記内容について取り組み、その評価を行ってきた。1.薬剤部職員による「おくすり体質検査」の体験と説明資料の改定:当薬剤部の職員全員が「おくすり体質検査」を体験し、その使用感、説明文書の是非についてアンケート調査を行った。これらのアンケート結果を集約し、患者向け説明資料の改定、患者モニター時の運用について検討を行った。2.日本ゲノム薬理学研究会の設立と活動:pharmacogenomicsの情報をより一般化し、遺伝子解析に基づいた薬物療法を一般に普及させることを目的として、日本ゲノム薬理学研究会を設立した。設立は神戸大学医学部附属病院薬剤部と株式会社メディビックとの共同で行なった。これまでに講演会を5回開催し、講演会の後援を神戸市、共催を兵庫県病院薬剤師会などに依頼することで幅広い層の参加者を参集でき、医療従事者のみならず、一般の方、行政の方にも参加を募った。講演会は今後も継続して開催する予定である。3.「おくすり体質検査」の患者モニター:研究会の講演会参加者に対して患者モニターを募集し、選出した患者に対して「おくすり体質検査」と遺伝子解析結果に基づく「おくすり体質相談」を実施し、感想やその後の経過などについて情報を収集した。調剤薬局および他の医療機関との連携による「おくすり体質検査」の普及活動や社会啓蒙活動は今後も研究会を通して推進していく予定である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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