研究課題/領域番号 |
22390108
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研究機関 | 財団法人労働科学研究所 |
研究代表者 |
吉川 徹 財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (50332218)
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研究分担者 |
酒井 一博 財団法人労働科学研究所, 研究部, 研究主幹 (90072660)
小木 和孝 財団法人労働科学研究所, 研究部, 主管研究員 (90124312)
毛利 一平 財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (70275345)
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キーワード | 針刺し / 職業感染 / サーベイランス / 医療事故 / エピネット / HIV / C型肝炎 / 安全器材 |
研究概要 |
本研究は、多施設共同参加による針刺し切創等による血液媒介病原体への曝露予防のための対策指向モニタリングシステムの開発研究を行うものである。平成22年度は主に以下の3つの研究、および研究の準備を行った。 1)対象病院のネットワーク化、組織的要因・器材対策要因分析結果等から対象病院の医療従事者への介入方法、評価項目(発生数、報告率等)を整理し、ウエブ化の基礎を作成した(吉川、毛利)。特に原因鋭利器材毎の発生数と発生率、廃棄手順の相違、職種・手技などに着目してそれらの曝露リスクを評価しHP上で公開した(吉川徹と職業感染制御研究会のエピネット日本版サーベイランス(JESWG)チーム(木戸内、満田、李、吉川、森澤、黒須ほか)。 2)対象病院における血液体液曝露対策のレビューを行い、組織的要因・器材対策要因分析結果等から対象病院のターゲットグループへの介入方法、評価項目(発生数、報告率等)を整理した(吉川/連携研究者松田晋也(産業医科大学公衆衛生学教室教授))。2010年6月に米国バージニア大学Janine Jagger教授と協議(米国、バージニア州)、2010年10月国際産業保健学会、医療従事者の安全保健国際学会(モロッコ)に出張し、本研究課題について国際動向について海外研究者らと協議した。 3)これまでの先行研究で指摘されている針刺し切創の受傷リスク分析課題を介入プログラム実施前の再評価を行った。静岡県、山口県で地方公務員災害補償基金による針刺し研修、三重、東京、愛知などの各病院おいて、針刺し切創防止プログラムを実施した。2010年8月に実施行われた職業感染制御研究会の年次総会では、血液・体液曝露事例を分析して整理した。なお、これらの研究を遂行させるために、労働科学研究所に研究代表者の吉川徹が担当するJESWG事務局を整備し、職業感染制御研究会のHPのホストサーバーをレンタルした。
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