研究課題
申請者らの発見した新規コレクチン分子CL-P1、CL-K1は、直近の研究により両分子がげっ歯類やヒトで血管内皮細胞と血管平滑筋細胞に存在する事、さらにゼブラフィッシュに血管領域に存在し遺伝子knockdown実験から血管形成に関与する事から、本両遺伝子が血管新生や血管構築に深く関与する可能性を推測している。血管新生・増殖・損傷に関連して分泌するコレクチン分子や血管内皮細胞増殖因子群に対する抗体を利用して、高感度で且つ、一括して同時測定できるような、血管損傷測定システム開発を目論んで本研究を開始した。平成24年度において、作成できたCL-K1のKOマウスについての表現型の解析を進展させできた。つまり、CL-K1のKOマウスは、表現型では低体重であり、生育不全を認めた。つぎに、マウスにおけるCL-K1の発現解析のための、マウスCL-K1発現系の作成と、抗体作成を行った。一方、ヒトCL-K1の抗体作成が成功し、プロタイプであるが高感度測定システムを開発し、論文発表した。一方、CL-P1KOマウスでは胎生致死の再確認を行い、胎生期のいつ致死に至る研究が進んでいる。さらに、CL-P1TGマウスの作成が終了し、TG発現による発現を組織染色とreal time PCRにより、もっとも発現の高い系統を選択し、KOマウスとTGマウスの交配を行い、胎生致死の改善ができるかどうかの解析を行っている。諸外国(アメリカMGH高橋教授、フランスツールス大学 Olivier教授)との共同研究が本格的に進展し、CL-K1のヒト測定の解析をアメリカ、フランスにて行っている。国内においては、東海大学松下教授、福島県立大学遠藤准教授の間の共同研究で、ヒト、マウスCL-K1の発現系の樹立を行い、生物学的解析を進めた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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