研究課題
【1】ペプチドを対象とした研究 (以下の2点について原著論文として発表した)① DS法(Differential Solubilization法)で抽出したペプチドを効率よくLC-MS分析するための可溶化法の確立:3種類の界面活性剤を徹底的に調べてDS法抽出物を有効に可溶化し、かつ、LC-MS分析することのできる界面活性剤の利用法を確立した(Proteomics. 2013;13(5):751-5)。② DS法とLC-MSを組み合わせた腎細胞癌診断マーカーペプチドの探索:LC-MS分析用に最適化した改良型DS法を確立し、それとLC-MSを組み合わせた高精度比較分析法を確立した。この方法を腎細胞癌診断マーカー探索に応用し、80血清を対象とした探索・検証実験を行った結果、2種類の診断マーカー候補ペプチドの探索に成功した(J Electrophoresis, 2013; 57:1-9)。【2】タンパク質を対象とした研究昨年度までに開発した血清・血漿タンパク質分画抽出法(SF1法, SF2法, SF3法)で分画されたタンパク質ならびにDS法で選択的に抽出されたタンパク質を比較分析するための方法として安定同位体標識試薬(ジメチル化試薬)を用いた比較分析法を確立した。この方法では非安定同位体標識ジメチルラベル(Lラベル)と安定同位体標識ジメチルラベル(Hラベル)を比較対象の試料にそれぞれ標識し、両試料を混合して分析することにより、試料中の全てのタンパク質の存在量の比をLラベルとHラベルぺプチドの強度比として比較分析することが可能である。本年度はこの方法を利用して腎細胞癌診断マーカータンパク質探索を開始した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 12件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 4件)
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