研究課題/領域番号 |
22390124
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
津田 敏秀 岡山大学, 環境生命科学研究科, 教授 (20231433)
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研究分担者 |
頼藤 貴志 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (00452566)
鹿嶋 小緒里 広島大学, 医歯保健学研究院, 助教 (30581699)
山本 英二 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (50068920)
鈴木 越治 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (10627764)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 気候変動 / 環境疫学 / アジア / マルチレベル分析 / 因果推論 / 疫学理論 / 地理情報システム / 大気汚染 |
研究概要 |
当該研究の遂行およびデータ解析を適切に実施する上で必要となる環境疫学の最新の知識の収集および意見交換のため、第24回国際環境疫学会年次総会等に積極的に参加し、発表を行った。また、気候変動を含め、アジアにおける多国間共同の環境疫学研究の実施について研究者間の会合をもち、ネットワークの構築に努めた。同時に、当該研究とも関連した疫学理論や統計学理論に関する研究を行い、新たに得られた知見について第45回疫学研究学会年次総会で発表を行い、それらの論文発表を行った。 平成23年度に岡山市消防局の協力により収集した、岡山市における5年間の救急搬送記録(個人情報部分を除く)を元に、気候変動と健康アウトカムがどのように関連しているかについて分析を行った。曝露データと救急搬送データの連結や搬送事由のコーディングをした後、日単位での時系列分析を実施した。大気汚染やオゾン濃度などを調整して解析した結果、65歳以上の対象者において、心血管系疾患は極端に寒冷な環境下で罹患率が上昇する一方で、呼吸器系疾患は極端に暑い環境下で罹患率が上昇することが示唆された。今後は、より詳細な解析を実施し、その結果を国際学会で発表するとともに、学術論文にて広く公表する予定である。 また、平成23年度に入手しデータセットを作成した中国地方5県の大気汚染濃度、気温、湿度(2000年から2010年)を用いて、気候変動や、気温の影響との交互作用の可能性がある大気汚染について、その健康影響を検討した。大気汚染の短期曝露による影響評価として、粒子状物質や黄砂の死亡への関連を中国地域において評価した結果、両物質とも心肺血管系死亡を増加させていることを示した(Kashima et al., OEM 2012; Yorifuji & Kashima, JOEM in press)。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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