研究課題/領域番号 |
22390136
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
廣田 良夫 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20080624)
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研究分担者 |
福島 若葉 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70420734)
大藤 さとこ 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70433290)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | インフルエンザワクチン / 免疫原性 / 中和抗体 / ノイラミニダーゼ阻害薬 / 小児科 |
研究概要 |
前シーズンにインフルエンザA(H1N1)単価ワクチンを接種した健常成人32人を対象に、2010-11シーズンに季節性ワクチンを2回接種し接種前後の中和抗体価を測定した。幾何平均抗体価は接種前57、1回接種後197(上昇倍数3.4)、2回接種後217(同3.8)であった。ワクチン接種前の抗体保有率(1:40以上)は72%、接種後は100%(1回後、2回後とも)、抗体陽転率は47%(1回後)、53%(2回後)であった。前シーズンにパンデミックワクチンの接種を受けた者が対象であり、該当シーズン接種前から比較的高い抗体価が認められた。1回接種によって抗体価は大きく上昇し、2回接種による抗体応答の増強は認めなかった。重篤な有害事象を認めなかった。 小児科医104人に、インフルエンザワクチン、診療について実態調査を行った。基礎疾患を有する小児について91%、健常小児について82%がワクチン接種を推奨すると答えた。重篤な疾患の予防効果について98%、発症防止効果について83%が有効とした。シーズン中の発熱児に対する迅速診断について、31%が必ずまたはほぼ実施、38%が発症からの経過時間によって実施とした。シーズン中のノイラミニダーゼ阻害薬(NI)処方については、27%が迅速診断陽性者へ処方、70%は陽性者に加えて陰性でもインフルエンザを疑えば処方するとした。0歳児へのNI処方については、42%は保護者による拒否がなければ原則処方、39%が保護者の希望があれば処方するとした。19%は迅速診断陽性でも処方しないと答えた。10代に対するNI処方については、63%がオセルタミビル以外を優先するとし、7%は原則としてオセルタミビルを処方するとした。弱毒生ワクチン(75%)、アジュバントワクチン(52%)、皮内マイクロインジェクションワクチン(41%)の順に本邦への導入が望ましいとされた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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