研究課題/領域番号 |
22390138
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研究機関 | 独立行政法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
小久保 喜弘 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 室長 (20393217)
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研究分担者 |
中村 敏子 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 室長 (70533008)
神出 計 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80393239)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 頸動脈硬化 / 代謝性疾患 / 追跡研究 / 危険因子 / 地域住民 |
研究概要 |
代謝性疾患が動脈硬化の進展にどのように関与しているのか、頸動脈エコー検査を用いた研究は殆どない。そこで本研究は、代謝性疾患が頸動脈硬化の進展とどのような関係があるのか追跡研究を行い、今後の動脈硬化予防のための基礎資料にすることを目的とする。男女4564名(平均年齢59.6歳)に頸動脈エコー検査を実施した。平均10.4年追跡し、平均内膜中膜複合体厚(IMT)が1.0mm以上に達したところで動脈硬化進展有と定義した。平均IMT値による動脈硬化進展のリスク評価は、至適血圧を基準に、正常高値血圧で1.4 (1.1-1.8)、高血圧で1.4 (1.2-1.8)、non-HDLが<100mg/dLを基準に、140~159mg/dLで2.7 (1.5-4.4)、non-HDL≧160mg/dLで2.5 (1.4-4.7)、喫煙群で1.5 (1.2-1.8)、body mass index (BMI)が1上昇するに連れて 1.04 (1.01-1.07)となっていた。一方、IMTの最大値が1.7mm以上に達したところで動脈硬化進展有と定義した。最大IMT値による動脈硬化進展リスク評価は、至適血圧を基準に、正常高値で1.2 (1.0-1.5)、高血圧で1.3 (1.1-1.6)、non-HDL<100mg/dLを基準に、120~139mg/dLで1.5 (1.0-2.3)、140~159mg/dLで1.9 (1.3-2.7)、non-HDL≧160mg/dLで2.0 (1.4-2.9)、喫煙群で1.3 (1.1-1.6)、正常血糖群を基準にして糖尿病型で 1.8 (1.4-2.4)、男性の喫煙者群で1.3 (1.1-1.7)となっていた。以上のことから、正常高値血圧、糖尿病型、non-HDLコレステロール高値、喫煙、BMIが保健指導において動脈硬化進展の予防に有効な指標であることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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