研究課題/領域番号 |
22390151
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
田中 靖人 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90336694)
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研究分担者 |
近藤 豊 愛知県がんセンター(研究所), その他部局等, 室長 (00419897)
三好 一郎 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10183972)
菅内 文中 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (20405161)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | HCV / テーラーメイド治療 / IL28B / SNP / HLA-DQ / IFNラムダ |
研究概要 |
[目的] IL28B遺伝要因の基礎的・臨床的な包括的解析を実施し、テーラーメイド治療を目指す。インターフェロン治療が無効となるメカニズムを明らかにし、新規治療薬の開発に繋げたい。 [方法・結果] (臨床研究) 1、新規SNPsの同定:PEG-IFN /RBV併用療法への応答性に関与するIL28B遺伝子(rs8099917)以外(例外例含む)の遺伝子の探索を行ったが、IL28B SNPs以外の遺伝要因は同定できなかった。また、HCV自然治癒に関する遺伝要因について検討した結果、IL28B SNP及びHLA-DQが有意な因子として同定された。2、IL28B、ITPA SNPの臨床的意義の検証:近年プロテアーゼ阻害剤を含む3剤併用療法が標準治療となっているが、皮疹や貧血などの副作用が顕著であるため、治療効果を予測するIL28B及び貧血を予測するITPA SNPの結果に基づいて治療を実施した。IL28B major typeの方に積極的に治療介入した結果、約90%の著効が得られた。 (基礎研究) PEG-IFNα/RBV併用療法によるC型肝炎治療効果予測因子であるIL28B SNPsのメカニズム解明のため、HCV感染患者に対する抗ウイルス効果と獲得免疫が除去されたヒト肝細胞置換キメラマウスHCV感染モデルの抗ウイルス効果を比較して、肝内自然免疫応答の影響を検討した。キメラマウスでは肝内ISG誘導能はIL28B SNPによる差異を認めなかったが、IL28Bを含めたIFNλs発現量がSNPにより異なっていた。したがって、IL28B SNPによるC型肝炎治療効果の差はこのIFNλ量がKeyであると類推され、産生されるIFNλを介した獲得免疫の修飾がHCV排除に重要であると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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