研究課題/領域番号 |
22390158
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
久木山 清貴 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (00225129)
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研究分担者 |
川端 健一 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (30345706)
齊藤 幸生 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (50377511)
渡辺 一広 山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (50535549)
尾畑 純栄 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (60362076)
三品 秀人 山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (70568021)
渡辺 陽介 山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (90535551)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 炎症 / ノックアウトマウス / ホスホリパーゼA2 / 受容体 |
研究概要 |
アラキドン酸カスケードによって産生される脂質の多くは動脈硬化、血栓、炎症の惹起因子・増悪因子であり多くの心血管病の発症・病態に深く関与している。Phospholipase A2 (PLA2) はアラキドン酸カスケードの最上流に位置する酵素である。本研究では、PLA2の心血管病への関与を網羅的に解明し、PLA2を標的とする有用な心血管病予防・治療薬を開発することが本研究の目的である。平成24年度は以下のことを明らかにし、その成果を論文にし既に専門雑誌に投稿中である。 secretory PLA2受容体ノックアウトマウスにovaalbumin (OVA) を用いて感作することでアレルギー性肺炎症モデルを作成し、その程度を野生型マウスと比較検討した。気管支周囲への炎症細胞の浸潤などの組織学的な変化はノックアウトマウスの方が野生型マウスよりも強かった。気管支肺胞液中の好酸球、多核白血球その他の炎症細胞の数がノックアウトマウスの方が野生型マウスよりも強かった。気管支肺胞液中のsPLA2-IB, sPLA2-X, eicosanoids (LTB4, CysLTs and PGD2), Th2 cytokines (IL-4 and IL-5)の濃度がノックアウトマウスの方が野生型マウスよりも強かった。野生方マウス肺の免疫組織学的検査にてsecretory PLA2受容体は気道平滑筋細胞に強く発現していた。125IにてラベルされたsPLA2-IBを気道内に投与すると、回収した気管支肺胞液中の125IにてラベルされたsPLA2-IB濃度が野生方マウスではノックアウトマウスに比べて低下していた。以上からsecretory PLA2受容体は炎症時に増加するsPLA2-IBまたはsPLA2-Xをクリアランスすることでアレルギー性肺炎を抑制する可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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