研究課題/領域番号 |
22390178
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉良 潤一 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40183305)
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研究分担者 |
河村 信利 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 共同研究員 (00432930)
松下 拓也 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 学術研究員 (00533001)
河野 祐治 九州大学, 大学病院, 講師 (20333479)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 多発性硬化症 / 視神経脊髄炎 / HLA / IL2RA / 自己抗体プロファイル / バイオマーカー |
研究概要 |
日本人脱髄性疾患をNMO/NMOSD(NMO; 視神経脊髄炎)とMS(MS; 多発性硬化症)に分類し、欧米人では疾患感受性遺伝子として報告されているIL2RAの3つのSNP(rs2104286,rs12722489,rs7090512)を検討した.その結果、MS患者と健常者,NMO/NMOSDと健常者での比較では,いずれのSNPでも遺伝子型の頻度に有意差は無かった.しかしMSの疾患感受性遺伝子であるHLA-DRB1*0405を有するサブグループではrs7090512のCアリルの頻度がMSで健常者より有意に高かった.同じくMSの疾患感受性遺伝子であるHLA-DRB1*1501を有するサブグループではrs7090512のCアリルの頻度がMSで健常者より有意に高く,NMO/NMOSDも健常者より有意に高かった.rs7090512のCアリルはHLA-DRB1*040またはHLA-DRB1*1501と相互作用するときにのみ疾患感受性に寄与していた.rs7090512自体が疾患感受性の本態なのか,それともrs7090512と強い連鎖不平衡にあり,rs2104286,rs12722489とは連鎖不平が弱いと予測される真の疾患感受性変異があるのかは検討課題である. 小麦胚芽を用いた無細胞タンパク質合成系で作製された蛋白ライブラリーとアルファスクリーンにより,これまでに判明していたMS患者で自己抗原となりやすい、反対になりにくい蛋白質の候補に関して,MS患者 10例、Balo病 9例,慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)患者 5例の血清で比較検討した.CIDPにおいてBaloより有意に多い自己抗原としてLUZP1が,MSにおいてCIDPとBaloより有意に多い自己抗原としてSOX6が得られた.それらの意義に関しては検討課題である.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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