研究概要 |
QPS効果の人での基礎的研究 1QPSの安全性に関する研究 正常被検者を対象に、QPSの前後で脳波、血清プロラクチン、酸素飽和度などを検討した。どの指標にも影響する事はなく、正常人に対してはQPSが特に重篤な副作用を示す事はないと証明した。この事実を論文に発表した。(Nakatani-Enomoto2011) 2heterotopicな可塑性の誘導 運動野のQPSが感覚野に可塑性を誘導できる事を証明した。現在論文を執筆中である。 3近赤外線血流測定によるQPSの効果の解析 QPS刺激中の対側大脳皮質での血流動態の変化を、近赤外線偽肋を用いて解析した。刺激中では、効果の両方向性に当たる効果は見られず、LTP刺激でもLTD刺激でも対側で血流低下が認められた。(Hirose et al,2011) 4QPS後の効果の近赤外線記録を用いた解析 刺激直下の大脳皮質における効果では、両方向性の効果が証明され、LTP,LRTDの作用に合致する結果が得られた。大脳皮質の血流も、生理学的効果と一致した動態を示した。(Groiss et al,in press) QPSの薬理研究 ドーパミンの投与により、LTP,LTDの効果が正常人で増強される結果が得られている。さらに、ほかの薬剤による効果の変化を検討中であり、それらの結果が判明次第、論文として発表する。 髄液でのBDNF測定に関しては、測定系を確立するべく、研究を進めている。 神経疾患での検討 様々な神経疾患における可塑性に変化、薬剤による可塑性の変化、それを利用した治療の可能性に関する研究を行っている。パーキンソン病、てんかん、ミオクローヌス、脳血管障害などでの結果を得ている。その中で、運動野にあるリズムを検出する方法を報告し、リズムの異常がミオクローヌスてんかん嬉ある事を示した(Hanajima et al, 2011)
|