研究課題
本研究の目的は、非侵襲的な膵島量の検知を行うために、Magnetic resonance imaging (MRI)を用いた解析技術を開発することである。平成24年度は、細胞株を用いたin vitroでの評価系を構築するために、平成23年度に作成したGLP-1受容体の発現ベクターをHEK293細胞にトランスフェクションし、GLP-1受容体を過剰発現させた上で上記と同様の暴露実験を行うことであった。平成23年度に作成したベクターのシークエンスの確認を終了しており、平成24年度は実際にHEK293細胞へのトランスフェクションしたが、タグタンパクとヒトGLP-1受容体タンパクいずれの発現も確認することができなかった。また、平成24年度はGLP-1受容体をカイコに強発現させて感染細胞から膜画分を精製し、それを用いるBinding assay法を新たに構築した。さらに、19F標識Exendin4プローブを新たに合成した。新たに構築したBinding assay法を用いて、従来の19F標識Exendin(9-39)と19F標識Exendin4それぞれのGLP-1受容体への結合能を評価した結果、19F標識Exendin(9-39)の結合能が100分の1に低下しており、新しい19F標識Exendin4の結合能はExendin4と同様に保たれていることが判明した。結合能が維持されていた19F標識Exendin4を用いてINS1細胞への暴露実験を実施した結果、19F標識Exendin4はGLP-1受容体を介してINS1細胞に結合することを示すことができた。19F-MRIで細胞量に応じた19Fシグナルが得られるかどうかの実験をする前に最終年度末を迎えたが、今後も実験を重ねて19F標識Exendin4プローブを利用した19F-MRIによる非侵襲的イメージングの可能性を検討する予定である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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