研究課題
基盤研究(B)
2 型糖尿病の病態を膵β細胞量の観点から解析するため、非侵襲的に核磁気共鳴画像(MRI)を用いて画像化できるかどうか検討した。初めに、マウスより摘出した膵臓断片を種々の解析条件で MRI 撮像したが膵島は描出できなかった。Gd 造影剤などを用いて同様に検討したが同様の結果であった。そこで、β細胞に発現するグルカゴン様ペプチド 1 (glucagon-like peptide-1)受容体(以下 GLP-1R)のリガンドである exendin(9-39)にフッ素(F)を付加したプローブを単離した膵島に暴露して MRI 解析を行った。しかし、前検討で認められたシグナルが全く認められず、膵β細胞腫瘍株の INS-1 細胞を用いて同様の実験を行っても結果は同様であった。シグナルが得られない原因探索のため、このプローブのGLP-1R 親和性を結合実験で評価した結果、親和性が著明に低下していることが判明した。そこで、新たに exendin-4 に F を付加したプローブを合成した。このプローブの GLP-1R 親和性は exendin-4 と同様に維持されていた。研究期間は終了したが、今後このプローブを用いて MRI 解析を行う予定である。
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