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2013 年度 実績報告書

個体老化・代謝に関連する新規分子の解析と高齢化社会での医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22390186
研究機関大阪大学

研究代表者

中神 啓徳  大阪大学, 連合小児発達学研究科, 寄附講座教授 (20325369)

研究分担者 樂木 宏実  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20252679)
勝谷 友宏  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (30311757)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワードインスリン抵抗生 / パーキンソン病
研究概要

メタボリック症候群の原因としてのアルファシヌクレイン(SNCA)の分子解明を行なった。SNCA欠損マウス・脳および血管内皮特異的な過剰発現マウスを用いて、中枢性代謝制御の視点から基礎代謝量・行動量・耐糖能などを比較検討し、末梢性代謝制御からは、脂肪代謝・エネルギー代謝に加えて内皮機能評価などを比較した。
中枢性代謝制御の視点からの解析として、SNCA欠損マウスに高脂肪食を負荷しながら、体重・食事量・血圧(tail cuff法)・耐糖能(糖負荷試験ipGTT 2g/kg)・インスリン抵抗性(インスリン負荷試験)の評価を行なった。結果、SNCA欠損マウスは高脂肪食負荷した環境において、野生型マウスと比べて糖代謝異常とインスリン抵抗性の進展が認められることが分かった。マウス個体を用いてアイトトープラベルした2DGを用いた糖取り込みを検討してみたところ、脂肪組織および骨格筋における糖の取り込みがSNCA欠損マウスで低下していることが分かった。またグルコースクランプ法を用いた検討においても、脂肪組織・骨格筋での糖の取り込みが低下していることから、SNCA欠損マウスがインスリン抵抗性を来している責任臓器は脂肪組織および骨格筋であることが明らかとなった。
また、SNCA欠損マウスは野生型マウスと比較して血管内皮機能が低下していることも明らかになっていることから、血管内皮機能低下による骨格筋での糖の取り込みの機序も考えられる。以上の結果より、SNCAは複数の作用機序により個体の糖代謝に関連していることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Alpha-synuclein elicits glucose uptake and utilization in adipocytes through the Gab1/PI3K/Akt transduction pathway.2013

    • 著者名/発表者名
      93. Rodriguez-Araujo G, Nakagami H, Hayashi H, Mori M, Shiuchi T, Minokoshi Y, Nakaoka Y, Takami Y, Komuro I, Morishita R, Kaneda Y.
    • 雑誌名

      Cell Mol Life Sci.

      巻: 70(6) ページ: 1123-33.

    • DOI

      http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00018-012-1198-8

    • 査読あり
  • [学会発表] 血中アルファシヌクレインと老化・糖代謝との関連解析2013

    • 著者名/発表者名
      中神 啓徳
    • 学会等名
      日本抗加齢医学会シンポジウム
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      20130628-20130630
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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